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文法のすべて

15分野、全84トピック。どのトピックにもレベルが付いていて、日本語での解説、訳付きの例文、日本語を話す人がはまりやすい落とし穴、専用の練習問題がそろっています。

学習ルートとして、番号順にマップとして:時制を1本の時間軸に並べて

アルファベットと発音

5トピック · A1

文字、音、単語のアクセント。

時制と未来

19トピック · A1–B1

現在形、過去形、現在完了形、進行形、未来の表し方。

動詞:助動詞、受動態ほか

19トピック · A1–B1

助動詞、受動態、条件文、間接話法、-ingかtoか、句動詞。

冠詞・名詞・形容詞

26トピック · A1–B1

複数形、冠詞、数と量、代名詞、形容詞、副詞、前置詞。

文の組み立て

11トピック · A1–B1

語順、疑問文、否定文、関係詞節、従属節。

文体と書き方

4トピック · A2–B1

強調、細かなニュアンス、句読点、大文字、イギリス英語とアメリカ英語。

アルファベットと発音

アルファベットと発音

5トピック

「英語はつづりと発音が一致しない」とよく言われますが、それは半分だけ本当です。英語のつづりにも規則があり、それがローマ字の規則と違うだけなのです。母音字には読み方が2つあり、語の最後の読まないeがその2つを切り替えます。何百年も前に読まれなくなった文字もあります。さらに、日本語にない音(th、lとrの区別など)、母音で終わらない音節、そして音の高さではなく強さで刻むリズム。この章をいちばん初めに置いたのは、単語を最初から正しく聞き、正しく読み、正しく書けると、ずっと覚えやすくなるからです。

時制と未来

時制と進行形

13トピック

日本語の動詞の形は大きく分けて「〜する」と「〜した」の二つで、そこに「〜している」「〜したことがある」などを組み合わせます。英語はもっと細かく、ほとんどの時間の段階に二つの形があります。一つは「そういうことが起こる・起こった」と言う形、もう一つは「その時、進行中である」と言う形です。I go、I went、I have gone、I am goingは、それぞれ別のことを言っています。いちばんの落とし穴は、日本語の形と英語の時制を一対一で結びつけてしまうことです。「た」はいつも過去形とはかぎらず、「ている」はいつも進行形とはかぎらず、「たことがある」は現在完了形の使い方の一つにすぎません。この章では、そのずれを一つずつ確かめていきます。

未来のことを話す

6トピック

日本語には未来専用の形がありません。「明日京都に行きます」の「行きます」は、形の上では現在と同じです。「〜するつもり」「〜する予定」「〜しそう」「〜でしょう」といった言い方を足すことはあっても、たいていは「明日」があれば十分です。英語にも「未来形」という一つの決まった形はありませんが、その代わりにいくつかの形を使い分けます。前から決めていた計画なのか、目の前の様子からの予想なのか、話しているその場で決めたことなのか、それとも時刻表で決まっていることなのか。学校で「will=未来」と覚えた人ほど、何でもwillで言ってしまいがちです。難しいのは形ではなく、どれを選ぶかです。

動詞:助動詞、受動態ほか

助動詞

6トピック

助動詞は、何が起こるかではなく、話し手がそれをどう見ているかを表します。可能なのか、必要なのか、許されているのか、勧めたいのか、ありそうなのか。日本語では「〜できる」「〜なければならない」「〜てもいい」「〜かもしれない」のように動詞のあとに続けて言いますが、英語では動詞の前に置きます。そして英語の助動詞には、すべてを説明する一つの特徴があります。形がそろっていないのです。canには未来形がなく、mustには過去形がなく、mayには不定詞がありません。足りない形は言い換えで補います。その言い換えを知っていることが、この章の本当の中身です。

受動態

2トピック

英語の受動態の作り方はとてもかんたんです。be動詞と過去分詞、それだけです。難しいのは別の二つのことです。一つは、そもそもいつ受動態を使うのか。もう一つは、日本語の「〜れる・〜られる」と英語の受動態が同じではないことです。日本語には「雨に降られた」「財布を盗まれた」のように、困った気持ちを表す受け身がありますが、英語の受動態の主語になれるのは、動作を直接受けるもの――もとの文の目的語――だけです。

条件文と仮定法

3トピック

日本語には「〜と」「〜ば」「〜たら」「〜なら」と条件の言い方がたくさんありますが、どれを使っても動詞の時制はあまり変わりません。英語は逆で、接続詞はほとんどif一つなのに、動詞の形で意味が大きく変わります。基本の三つの型でほとんどすべてをカバーでき、その違いは時間ではなく、話し手がその条件をどれくらいありそうだと思っているかにあります。日本語話者がつまずきやすいのは、「〜たら」の「た」につられて過去形を使ってしまうことと、ありえない話なのに現在形のまま言ってしまうことです。

間接話法

4トピック

日本語では「彼は疲れていると言った」のように、「と言った」の前はもとの発言の時制のままです。英語はそうではありません。伝える動詞が過去なら、伝える内容の時制も一段階過去にずらします。そして、話し手の立場によって変わるもの――人称、場所、時を表す言葉――もすべて一緒に変えます。日本語話者には慣れない仕組みですが、機械的なルールなので、覚えれば確実に使えるようになります。

動詞のパターン:-ing、to、不規則動詞

4トピック

英語では動詞が2つ続くとき、1つ目の動詞が2つ目の形を決めます。to doなのか、doingなのか、それとも何も付かない原形のdoなのか。日本語では「泳ぐのが好き」「行きたい」「習い始める」のように、後ろの動詞の形は「〜のが」「〜たい」「〜始める」といった付け方で決まり、英語のような選び分けはありません。大まかな傾向はありますが、正直に言えば、かなりの部分は慣用で、動詞ごとにセットで覚えるしかありません。このページでは、せめて同じ仲間をまとめて整理します。

冠詞・名詞・形容詞

名詞、冠詞、数量

8トピック

英語の名詞には格変化も男性・女性の区別もなく、その点は楽です。難しいのは、日本語にない2つのものです。冠詞(a、an、the)と、単数・複数の区別です。日本語では「本が1冊」「本が3冊」と言っても「本」は変わりませんが、英語ではa book、three booksと名詞の形が変わります。さらに英語は、数えられる名詞と数えられない名詞を区別します。冠詞も、複数形も、量を表すほとんどの語も、この区別しだいで決まります。

代名詞

8トピック

英語の代名詞は、見た目はシンプルです。主語の形と目的語の形があるだけで、敬語の区別もありません。日本語を話す人にとっての難しさは別のところにあります。日本語は「私」「彼」をよく省き、わかっていれば主語も目的語も言いません。英語では、それをほぼ毎回言葉にしなければなりません。さらに「私」にはIとmeの2つの形があり、「私の」はmyとmineに分かれます。そこに再帰代名詞、不定代名詞のグループ、そして小さなアポストロフィが加わります。

形容詞と副詞

5トピック

英語の形容詞は形が変わりません。どの位置でも、単数でも複数でも同じ1語です。その代わり、英語は形容詞と副詞の区別に厳しい言語です。日本語では「速い車」「速く走る」のように、形容詞の語尾を「〜く」に変えれば副詞になります。英語でもquickとquicklyは別の語として使い分けなければなりません。ほかにも比較の形、-ingと-edの形容詞、そして日本語の「とても」「十分」「すぎる」にあたるtoo、enough、so、suchという小さな語を扱います。

前置詞

5トピック

前置詞は、文法のなかでもルールがいちばん助けにならない分野です。なぜon Mondayなのにin Julyとat sixなのか。整理はできても、理屈で説明するのは難しいのです。日本語は「6時に」「月曜日に」「駅で」のように、名詞の後ろに「に」「で」「へ」を付けます(後置詞)。英語は名詞の前に前置詞を置き、しかも日本語の「に」1つにat、on、in、toのどれが対応するかを選ばなければなりません。このページでは、使い道ごとに整理します。時、場所、方向――そして動詞、形容詞、名詞とセットになる前置詞。これらは単語として覚えましょう。

文の組み立て

文の組み立て

8トピック

日本語は「私は 本を 読む」と、動詞が文の最後に来ます。英語は「主語+動詞+目的語」の順で、動詞が主語のすぐ後ろに来ます。日本語では「は」「を」「に」が役割を示すので語順をかなり自由に動かせますが、英語にはその助詞がありません。だれが何をしたのかを示すのは、語の位置だけです。疑問文や否定文も、日本語のように文末に「か」「ない」を付けるのではなく、助動詞を前に出したり、doを呼び出したりして作ります。英語の語順は文体の好みではなく、文法そのものです。

従属節と文のつなぎ方

3トピック

B1レベルになると、話は一文ずつ切れたものではなくなります。文と文をつなぐのは、関係詞節、時や条件を表す節、理由、結果、目的などです。日本語では「隣に住んでいる人」「雨が降ったので」のように、説明や理由が前に来て、文の中心は最後に来ます。英語は中心を先に言い、説明をあとから足していきます。もう一つ、英語では品詞があとに何が続くかを決めます。becauseのあとには文、because ofのあとには名詞だけです。

文体と書き方

書き方と句読点

4トピック

この分野は話し言葉とは関係ありませんが、英語のメールを読んだ相手に「日本語から訳したな」とすぐ気づかれるかどうかを左右します。英語のコンマのルール、大文字と小文字、数字の書き方は、日本語とは違います。英語には読点「、」も句点「。」もなく、全角の記号も使いません。読点でいくつもの文をつなぐことはできず、文の最初と名前は大文字で書き始めます。大きな数は「万」ではなく3けたごとに区切って読みます。どのルールも難しくはありません。習慣にするだけです。