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英語の語形成:接頭辞と接尾辞

語彙の増やし方は2つあります。ひとつは新しい単語を覚えること。こちらは時間がかかります。もうひとつが、このページにある23の語の部品です。1つの単語にいくつかを組み合わせれば、なかまの単語がまとめて手に入ります。

接頭辞より接尾辞のほうが大切です。その理由はあまり書かれていません。接尾辞は品詞を教えてくれるのです。知らない単語でも、意味がわかる前に、文の中でどんな役割をしているかがわかります。

打ち消しを表すもの:いくつかの接頭辞と一つの接尾辞

同じ働きの接頭辞がいくつもあり、どれを使うかを決める規則はありません。

語の部品意味例
un-〜でない、不〜、無〜unhappy, unfair, unusual, unable, unknown
いちばんよく使う打ち消しの接頭辞で、迷ったらまずこれを試します。日本語の「不」「無」「未」のような働きです:unhappy(不幸せな)、unknown(未知の)、unable(できない)。
in-〜でない、不〜(主にラテン語から来た語に)incorrect, invisible, informal, incomplete
l、m、p、rの前では形が変わります:illegal、immature、impossible、irregular。例外ではなく、言いやすくするためです。日本語の「三本(さんぼん)」「一本(いっぽん)」で音が変わるのと似ています。
dis-反対の、〜しないdisagree, dislike, disappear, dishonest
disagreeは「賛成しない」、dishonestは「不正直な」、disappearは「消える」です。いつも「不」と訳せるわけではありませんが、どれも反対の向きを表します。
-less〜のない、無〜homeless, useless, careless, endless
日本語の「無」に当たりますが、後ろに付きます:homeless(家のない)、useless(無用の)、endless(果てしない)。carelessは「不注意な」です。

意味を足す接頭辞

もう一度、やりすぎ、自分で。

語の部品意味例
re-もう一度、やり直してrewrite, rebuild, reopen, replace
re-にはもう「再び」の意味があるので、後ろにagainを付ける必要はありません:rewriteだけで十分です。同じように、return backやrepeat againも一語多くなっています。日本語の「再」と同じ働きです:reopen(再開する)。
over-やりすぎ、〜しすぎovercook, overpay, oversleep, overestimate
日本語の「〜すぎ」「過〜」によく似ています:oversleep(寝過ごす)、overcook(煮すぎる、焼きすぎる)、overpay(払いすぎる)。
self-自分で、自己〜self-service, self-employed, self-taught, self-catering, self-confidence
ほかの多くの接頭辞と違って、よく使う語でもふつうハイフンを残します:self-service(セルフサービス)、self-employed(自営業の)。selfが語に溶け込んでいるselfish(わがままな)のような語だけはハイフンを付けません。

名詞を作る接尾辞

意味が分かる前に、まず名詞だと見抜く。

語の部品意味例
-tion動詞から名詞を作るinformation, decision, production, connection
decide(決める)→decision(決定)。日本語は「決定」に「する」を付ければ動詞になりますが、英語は形そのものを変えます。この接尾辞は/ʃən/、「シュン」に近い音で読みます。文字を一つずつ読まないでください。
-ment動詞から名詞を作る(結果、行為)agreement, payment, movement, improvement
pay(払う)→payment(支払い)、agree(同意する)→agreement(合意、協定)。
-ness形容詞から名詞を作る(性質、状態)darkness, happiness, illness, kindness
日本語の「〜さ」によく似ています:dark(暗い)→darkness(暗さ、暗やみ)、kind(親切な)→kindness(親切さ)。-yで終わる語はyをiに変えます:happy→happiness。
-ity形容詞から名詞を作る(性質);「〜性」に当たることが多いability, possibility, quality, safety
日本語の「〜性」に当たることがよくあります:possible→possibility(可能性)、able→ability(能力)。
-er〜する人、〜する物;「〜者」「〜員」「〜機」に当たるteacher, writer, printer, employer
teach→teacher(教師)、print→printer(印刷機、プリンター)。同じ意味で-orと書くこともあります(下を見てください)。どちらを使うかは推測では分かりません。
-ing動作を名詞にするbuilding, meeting, training, reading
日本語は「読むことはよい習慣だ」のように「こと」を付けて動作を名詞にします。英語では-ingを付けます:Reading is a good habit。Read is a good habitとは言いません。
-or-erと同じ、つづりが違うだけactor, editor, auditor, supervisor, conductor
決まった規則はなく、傾向があるだけです。-orはラテン語から来た語、特に-ate、-ct、-itのあとによく出てきます:actor、editor、auditor。それ以外は-erです。迷ったら-erを選んでください。そのほうが多く使われます。
-ery / -ry何かを作る場所、または学問の分野bakery, brewery, foundry, chemistry, forestry
一つの接尾辞に二つの意味があります。場所(bakeryパン屋、breweryビール工場)か、学問の分野(chemistry化学)です。どちらの意味かは、接尾辞ではなく語の中心部分で決まります。

形容詞を作る接尾辞

〜でいっぱいの、〜に関する、〜できる。

語の部品意味例
-ful〜でいっぱいの、〜のあるuseful, careful, helpful, powerful
lは一つだけです:useful、careful。usefullではありません。反対の意味はよく-lessで表します:useful(役に立つ)、useless(役に立たない)。
-able〜できる、〜されうる;「可〜」に当たることが多いreadable, washable, comfortable, reliable
日本語の「可」によく似ています:readable(読める)、washable(洗える、水洗い可)。ただしcomfortableとreliableはもう独立した語になっていて、「快適な」「頼りになる」という意味です。
-ive〜の性質をもつ、〜しやすいactive, creative, expensive, effective
日本語の「〜的」に当たることがよくあります:active(活動的な)、creative(創造的な)、effective(効果的な)。
-al〜に関する;「〜の」「〜的」に当たることが多いnational, personal, musical, central
nation→national(国の、国民の)、person→personal(個人的な)。
-ous〜をもつ、〜に満ちたdangerous, famous, nervous, generous
danger(危険、名詞)→dangerous(危険な)。日本語の「危険」は「危険がある」とも「危険な道」とも言えますが、英語は名詞と形容詞で形が分かれます。
-y名詞から形容詞を作る:〜の多い、〜っぽいrainy, noisy, sleepy, salty
rain→rainy(雨の多い)、noise→noisy(うるさい)、salt→salty(しょっぱい)。天気を言うときに特によく使います:sunny、cloudy、windy。

動詞を作る接尾辞

状態を動作に変える。

語の部品意味例
-ise / -ize〜化する、〜にするorganise, modernise, apologise, realise
日本語の「〜化する」に当たることがよくあります:modernise(近代化する)。イギリス英語では-ise、アメリカ英語では-izeと書くことが多く、どちらも正しい形です。一つに決めたら、それで統一しましょう。

副詞を作る接尾辞

たった一つ。そしていちばん規則的なもの。

語の部品意味例
-ly形容詞から副詞を作る:「〜に」「〜く」slowly, quietly, carefully, separately, differently
英語でいちばん規則的な規則です。日本語は「静か→静かに」「遅い→遅く」と形を変えますが、英語では-lyを付けます。ところが話すときに落としやすく、She speaks slowと言ってしまいがちです。正しくはShe speaks slowly。-yで終わる語は-ilyになります:happy→happily。まぎらわしい語もあります。hardlyは「懸命に」ではなく「ほとんど〜ない」、latelyは「最近」です。

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